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2011年12月12日月曜日

財務・会計(3)

簿記一巡
①取引  
↓   
↓仕訳
↓   
②仕訳帳   
↓   
↓転記
↓   
③総勘定元帳   
↓   
↓集計
↓   
④試算表   
↓   
↓   
↓   
⑤精算表   
↓   
↓   
損益計算書・貸借対照表

①~③は期中取引、④⑤は決算手続き

①仕訳
期中に行った取引の仕訳を行う

②転記
①で行った期中取引に係る仕訳を各勘定に転記する。

③残高の把握
各勘定ごとに残高を把握する。一部の例外を除き、通常は資産・費用は借方、負債・純資産・収益は貸方となる。総勘定元帳の借方と貸方の差額を把握する。

④決算整理
決算日(期末)に財務諸表を作成する場合、期中取引の仕訳に加えて、整理・修正が必要になる項目も存在する。
決算日に帳簿の金額をあるべき数値に修正することが必要になる。
この修正のために行われる仕訳を決算整理仕訳という。

⑤決算整理後残高試算表
決算整理仕訳を受けて、残高試算表にもその影響を反映させる。

⑥財務諸表の作成
⑤で作成した残高試算表に計上されている項目のうち、収益、費用に属する項目をまとめて
損益計算書を作成する。
また、資産・負債・資本に属する項目をまとめて、貸借対照表を作成する。

貸借対照表
資産 負債
純資産 資本金
繰越利益剰余金

損益計算書
費用

収益

利益

損益計算書において、収益合計から費用合計を差し引いて、当期の期間に書くとした利益額を算定し、「当期純損益」として計上する。
当期純利益は、純資産の増加を意味する。そこで、損益計算書で算定された当期純利益は、貸借対照表において純資産に含めて扱う。ただし、利益獲得の元手となった資本金と運用により獲得した利益を区別するため、当期純利益は繰越利益剰余金として表示されることになる。(上の表の黄色の部分)

おまけ
貸借対照表の区分表示
  1. 資産の部
    1. 流動資産
      比較的短期手間のうちに現金化が見込まれる資産など
      例:現金、商品、売掛金
    2. 固定資産
      企業が長期にわたって所有・利用すると見込まれる資産など
      例:土地、建物
  2. 負債の部
    1. 流動負債
      比較的短期間のうちに返済が見込まれる債務など。
      例:買掛金、短期借入金
    2. 固定負債
      返済までの期間が長期にわたる債務など。
      例:長期借入金、社債
損益計算書
①売上高
商品の販売など会社本来の営業によって得られる収益
②売上原価
売り上げた商品に係る仕入原価。製造業の場合、製造活動にかかった原価
売上総利益=①-②
③販売費および一般管理費
売上原価以外で会社の本来の営業活動のためにかかった費用
例:給料、広告宣伝費
営業利益=売上総利益-③
④営業外収益
会社本来の営業活動以外の活動から生じた収益
例:受取利息、有価証券売却益
⑤営業外費用
会社本来の営業活動以外の活動から生じた費用
例:支払利息、有価証券売却損
経常利益=営業利益+④-⑤
⑥特別利益
毎期経常的に発生するものではなく、臨時・例外的に生じた利益
例:固定資産売却益
⑦特別損失
毎期経常的に発生するものではなく、臨時・例外的に生じた損失
例:固定資産売却損、災害損失
税引前当期純利益=経常利益+⑥-⑦
⑧法人税等
当期に獲得した利益の金額に応じて貸される税金の金額。
法人税、住民税および事業税
当期純利益=税引前当期純利益-⑧

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