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2012年1月2日月曜日

財務会計「期中取引(3)」

1.現金割引
割引は営業取引ではない

○値引・返品
値引・返品
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営業取引
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仕入や売上を修正

○割引
割引
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営業外取引(財務上の取引)
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仕入割引・売上割引

掛取引において通常の支払期日よりも早く代金決済を行った場合、代金の一部減免を
行うことがある。このことを現金割引という。
掛取引は代金の後払いであり、代金の中に利息が含まれていると解釈する。
代金の決済を期日前に行うと利息が減免されると解釈され、利息については
受取利息・支払利息となり、営業外収益となる。

(1)仕入割引
5,000円の買掛金に対して早期決済を行った。3%の割引を受けて小切手で支払った。
・仕訳
(借) 買掛金 5,000
(貸) 当座預金 4,850





仕入割引 150


(2)売上割引
5,000円の売掛金の早期決済を受けた。3%の割引を受けて小切手で受け取った。
・仕訳
(借) 現金 4,850
(貸) 売掛金 5,000

売上割引 150




2.前渡金・前受金

前受金:現品の引渡しに先立って代金の一部または全部を受け取ること。
前渡金: 現品の引渡しに先立って代金の一部または全部を支払うこと。

(1)前渡金による仕入
将来商品を受け取る権利が生じたと見て、その支払額を前渡金(前払金)として
資産(流動資産)に計上する。

①内金の支払
(借) 前渡金 300
(貸) 当座預金 300

②商品の仕入
(借) 仕入 1,000
(貸) 前渡金 300





買掛金 700


(2)前受金による売上
将来商品を引き渡す義務が生じたと見て、その支払額を前渡金(前払金)として
負債(流動負債)に計上する。

①内金の受取
(借) 現金 300
(貸) 前受金 300

②商品の販売
(借) 前受金 300
(貸) 売上 300

売掛金 700




※前渡金・前受金はいずれ取引の中で消滅していく。


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